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【名言多し】諦める力(著:為末大)の感想

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「人生が思い通りにいかず、悩んでいる…」

「仕事にプライベートと、あれこれ頑張ることに疲れた…」

突然ですが、みなさんは頑張れば夢は叶うと思いますか?

答えはノーです。

なぜか?

それは今回ご紹介する、為末大さんの「諦める力」を読めば分かります。

この本は目標に向かってどう頑張ればいいか分からず、道に迷っている方にオススメです。

 

目次

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

基本情報

著者 為末大

発売日 2018.10.05

判型/頁文庫判/248頁

ISBN 9784094700237

著者の為末大(ためすえだい)さんは元アスリートで、400mハードルの日本記録保持者です。

現役引退後はコメンテーターなど、マルチに活躍されています。

「がんばれば夢はかなう」と信じて努力し続ける人を世間は賞賛する。

しかし、夢がいつまでたってもかなわないこともある。

それでも費やした時間を無駄にしたくないから、応援してくれる人の期待を裏切りたくないから、そして何より「逃げた」といわれたくないから、がんばり続ける……。

その苦しさを誰よりも知っているトップアスリートの著者は、「やめる」を「選ぶ」と再定義して楽になったという。

叶わぬ夢の呪縛から自由になるためには、世間の価値観ではなく自分の価値観で生きよ、と説いて大きな反響を呼んだベストセラー。

目次

文庫版のためのまえがき
はじめに

第1章 諦めたくないから諦めた
一八歳の決断
努力しても無理かもしれない
手段を諦めることと目的を諦めることの違い
「勝ちやすい」ところを見極める
憧れの人は自分の延長線上にいるか?
負け戦はしない、でも戦いはやめない

第2章 やめることについて考えてみよう
続けることはいいことなのか?
できないのは努力が足りないからか?
諦めないことの代償
応援してくれる人が責任をとってくれるわけではない
「せっかくここまでやったんだから」という呪縛
「今の人生」の横に走っている「別の人生」がある
他者の願望や期待に配慮しすぎていないか?
「あなたには向いていない」と言ってくれる人
「飽きた」という理由でやめてもいい
日本人の引退の美学、欧米人の軽やかな転身
やめるための「儀式」をしよう
ルールと締め切りは絶対に守る
迷ったら環境を変えてみる
何を「普通」ととらえるかで人生が変わる

第3章 現役を引退した僕が見たオリンピック
「勝てなくてすみません」への違和感
なぜ負けたかわからない
自分はどの程度自由か
論理ではなく勘にゆだねる
「負けて悔しいでしょう?」と聞くのは残酷か
「夢がかなう」人はごくひと握り
一意専心よりもオプションを持つこと
コーチを雇う欧米人、コーチに師事する日本人

第4章 他人が決めたランキングに惑わされない
「したたかなきれいごと」で存在感を出すイギリス
「勝っている状態」を定義する
「どっちがいいか」という選択を毎日意識的にしてみる
いつまでも自分で決められない人たち
選ばれるのを待つ人生か、自分で選ぶ人生か
積む努力、選ぶ努力
「俺的ランキング」でいいじゃないか
「陸上なんていつやめたっていい」と言い続けた母
どの範囲の一番になるかは自分で決める
金メダルは何の種目で取っても金メダル
AKB総選挙で生まれた「それぞれの物差し」

第5章 人は万能ではなく、世の中は平等ではない
不条理というものについて
生まれによる階級、才能による階級
あなたにとっての苦役は、あの人にとっての娯楽
「絶対に正しい」ものがあると信じているアメリカ人が苦手
リア充」なんて全体の一〇パーセントもいない
「誰とでも」は「誰でもいい」と同じ
「オンリーワン」の落とし穴
アドバイスはどこまでいってもアドバイス
「あなたのためを思って」には要注意

第6章 自分にとっての幸福とは何か
高倉健さんはなぜヤクザ映画をやめたのか
計算、打算は戦略の基本
手に入れていくことの幸福、手放していくことの幸福
「バカヤロー、おまえがなれるわけないだろ」
「やめてもいい」と「やめてはいけない」の間
他者に対する期待値を低くする
世の中は平等ではないから活力が生まれる
モビリティを確保する
どうにかなることをどうにかする
暗黙のルール
人が盲信するとき
やめる練習

おわりに

この本を読もうと思ったわけ

最近YouTubeで為末さんのチャンネルを見つけ、ファンになりました。

為末さんは普通の選手が言語化できないことまで丁寧に説明されていて、すごいと思いました。

為末さんのような深い人間になりたいと思い、この本を手に取りました。

内容紹介

1.目的を諦めなければ、手段は変えていい

自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る。

諦めるということはそこで「終わる」とか「逃げる」ということではない。(P.9)

2.今の人生の横には、別の人生がある

さらに言えば、今自分が走っている人生とその横に走っているいくつかの人生は、俯瞰してみれば、同じゴールにつながる別のルートである可能性もある。

直線的にゴールに向かう最短ルートもあれば、少し回り道かもしれないが、確実にゴールに到達するルートだってある。(P.65)

3.自分はこれくらいだと諦める

かつて「あなたは今、幸せですか?」という問いに「そこそこ幸せです」と答えていた人たちの多くが、「あの人たちに比べたら幸せじゃないかも」という気持ちにさせられているのではないかと思うのだ。(P.177)

すべてがつながって、何でも見える世の中になったことで、町民大会で終われなくなってしまったという感じがする。

町民大会で勝ったら市大会に進む、そこで勝ったら県大会、全国大会、果てはオリンピックと、際限なく成功の階段をのぼり続けないと「こんなしょぼい成功で満足していいのか?」という罪悪感や未達成感がある。(P.210)

この本で学んだこと

僕は病気があって普通には働けず、キャリアも収入もありません。

就職や結婚をした別の人生を夢想して、悲しい気持ちにもなります。

でもこの本を読んで、就職などはあくまで手段であって、人生の目的ではないと気付きました。

僕の人生の目標は、「自分のペースでコツコツ積み上げること」です。

その目標は今の人生でも叶えられると思うので、別の人生は諦めようと思います。

そして今の人生も「自分は平均以下の実力しかない」といい意味で諦めて、あんまり求めすぎずに生きたいです。

まとめ

人生を正しく諦めると、気持ちが楽になると気づきました。

年をとると、自分を変えるより、自分のままで楽に生きられるように環境を変える方が手っ取り早いです。

この本を読んで、”人生の断捨離”ができた気がしました。

30代~中高年の方に読んでもらいたいです。

人生を楽に生きたいと思っている方には、以下の本もオススメです。

love-reitoushokuhin.net

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