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【漫画】「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜 (著:菊池真理子)の感想

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「友達やパートナーが宗教2世なんだけど、どう接したらいいんだろう…」

「ウチは宗教はやってないけど、親の価値観の押し付けに悩んでいる…」

今、宗教2世の問題が世間で大きな話題になっています。

しかし彼らの苦しみは他人事ではなく、誰にでも起こる得ることです。

宗教2世に関心がある人、親子関係に悩んでいる人にオススメのマンガです。

 

目次

・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

基本情報

著者 菊池真理子

ページ数 144ページ

判型・造本・装丁 A5判 軽装

初版奥付日 2022年10月10日

ISBN 978-4-16-090134-6

この本では菊池さんを含む7人の当事者の人生を、短編集として漫画にしています。

宗教2世。

親が宗教を信仰している家の子供。

宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。

参加してはいけない学校行事があったり。

薬を使わせてもらえなかったり。

人を好きになってはいけなかったり。

休日は宗教活動のための日だったり。

もちろんそこに幸せを見出す人たちもいるけれど、中には成長するにつれて苦しさを感じる子供達がいることを、知ってほしい。

著者含む、7人の宗教2世たちが育ってきた家での出来事をマンガ化した作品が、加筆修正を加え、単行本化。

この本を読もうと思ったわけ

以前NHKで宗教2世がテーマの番組を見たのがきっかけです。

僕は宗教2世ではありませんが、父から「お前は長男なんだから」と厳しく育てられました。

父親の長男論を押し付けられて、とても辛かったです。

僕も親との関係を見つめ直そうと思い、この本を読もうと思いました。

内容紹介

1.子どもが親の宗教を背負う必要はない

俺たちが宗教離れて親が悲しんだとしても それは親の問題だよね。(略)

俺たちは俺たちの人生を生きていいんだよ 第3話

神様を信じるか どんなふうにつきあうか すべては自分が決めることだから 第4話

2.子どもは親に愛されたいだけ

私が宗教を否定したら彼らの信仰も崩れる 

こんなに大事にしてくれる 大好きなお父さんお母さんの… 第3話

神や仏に愛されるよりも 私たち親に愛されたかったんだから 第7話

3.一人で苦しみを抱えなくていい

ひとりで泣いたら悲しいだけ

でも10人で100人で泣いたら 泣き疲れた後に少し笑えるかもしれないから

あとがき

この本で学んだこと

宗教2世は親が信じる宗教と、親への愛情との間で苦しんでいると知りました。

親子はそれぞれ違う人格を持つ個人であり、互いを尊重することが大切だと感じました。

まとめ

短い漫画ですが、読んでいて胸が痛くなり、心を動かされました。

ヘビーな話も多いですが、漫画なので読みやすかったです。

宗教2世について知りたい人が初めて読む本としてオススメです。

親子関係で悩んでいる人の心の支えになってくれると思います。

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love-reitoushokuhin.net

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