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【感想まとめ】超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略(著:岡田斗司夫)

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今回は、岡田斗司夫さんの”超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略”を紹介します。

目次
・基本情報

・この本を読もうと思ったわけ

・内容紹介

・この本で学んだこと

・まとめ

「いいひと」戦略の基本情報

ISBN:9784838724062
出版社:マガジンハウス
判型:4-6
ページ数:232ページ
発行年月日:2012年12月

Googlefacebookの採用基準、実は「いいひと」です!

「いいひと戦略」とは、21世紀の超情報社会において個人が生き延びる最適戦略です。

ネット時代である現代のリスク管理です。

いいひとだよ、という評判こそ個人戦略上、最も手堅く強い効果を発揮します。

では「いいひと」になるには、どうしたらいいのでしょう?

本書を読み終わるころには、きっとあなたも「いいひと」戦略の有利さに気づいて、誰彼かまわず教えてあげたくなっているはずです。

だって、それが「長期的にみたら、あなたの利益を最大化する方法」なんだから、では、冒険をはじめましょう!

序文 

第0章 ネット世代から「いいひと」が生まれている 
はじめに 
「いいひと」になろう 
ハイパー情報化社会と評価経済社会 
ホリエモン「イヤな人」から「いいひと」へ 
「いいひと戦略」の本質 

第1章 評価経済社会の到来
人類の歴史の大部分は「評価社会」 
評価経済社会を支えるインターネット 
ビジネスはダメな業界 
お金は非効率 
広告出稿量の減少 
シェア 
評価はお金を生む 

第2章 自己啓発の格付け 
自己啓発本に意味はあるのか 
金持ちになる 
頭が良くなる 
情報通になる 
有名になる 
3つの恵み 
Good natured person

第3章 評価戦略 
ビジネスセンスとは何か? 
ハイパー情報化社会における「格付け」 
相互レビュー社会へ 
インターネットという暴力空間 
「評価戦略」は現代の武道 
「評価戦略」と「いいひと戦略」 

第4章 「いいひと」戦略への反論 
「いいひと」戦略への反論 
「本当のいいひと」じゃない 
メッキはすぐに剥がれる 
「いいひと」は損をする 
モテない 
「いいひと」の定義が分からない 

第5章 いいひと戦略 
イヤな人になる努力をやめる 
A 欠点を探す 
B 改良点を見つけて提案する 
C 陰で言う 
D 悪口で盛り上がる
E 悲観的・否定的になる 
F 面白い人、頭の良い人、気の合う人だけで集まる 
「いいひと戦略」 
助走:フォローする 
離陸:共感する 
上昇:褒める 
巡航:手伝う、助ける、応援する 
再加速:教える 
軌道到達:マネー経済から抜け出す 

第6章 評価経済社会で生きる 
単職モデルと多職モデル 
クラウド市民・達磨さん 
月3万円ビジネス 
3C 
キャラクター上場 
3つのリスト 
MacBook Airを貰ったニートのphaさん 
「いいひとコミュニティ」を作ろう 
そして「いいひと文明」へ 

後書き - 226

「いいひと」戦略を読もうと思ったわけ

YouTubeで岡田さんのことを知り、岡田さんの人柄に惹かれたのがきっかけです。

岡田さんの考え方をもっと深く、詳しく知りたいと思いました。

図書館にこの本があったので、ラッキーと思って読んでみました。

「いいひと」戦略の内容紹介

1.いい人になるのでなく、いい人を演じる

私たちは、本質的には善い人でも悪い人でもありません。

震災で被害を受けた人を助けたいと願うのが自然なことであるのと同時に、満員電車で自分だけでも座っていたいと思ってしまうのも自然なことなのです。

だからこそ、偽善的に振る舞わなければ、いいことなんかできません。

むしろ、「席を譲るなんて偽善だよなぁ」という自己ツッコミに耐えぬいてこそ、「いいひと」になれる。(P.26)

もし「いいひと戦略」に失敗した人を見つけた時は、許してあげてください。(略)

なぜなら、 人を許すことは「いいひと」になる確率を飛躍的に上げてくれるからです。

許した本人のみならず、許された相手も、「いいひと」になる可能性が上がります。

「いいひと戦略」は、連鎖的に機能します。

それによって、「いいひと」が沢山生まれ、あなたの周りには「いいひと」ばかりになっているはずです。(P.98)

大事なのは「いいひと」に見えるフレームーー「状況」や「機会」や「局面」をなるべく増やし、「イやな人」に見えるフレームを減らすことです。(P.110)

「いいひと」戦略のミソは聖人を目指すのではなく、いい人を演じるということです。

自分の利益のためにいい人に見られる努力をしようと考えることで、はじめの一歩が踏み出しやすいです。

僕は「完璧にいい人であらねばならない」と思う癖があるので、この考え方を知って気持ちが楽になりました。

2.嫌な人になる努力をやめる

A.欠点を探す

B.改善点を見つけて提案する

C.陰で言う

D.悪口で盛り上がる

E.悲観的・否定的になる

F.面白い人、頭の良い人、気の合う人だけで集まる

いい人になるための努力は「本当にできるかな」と不安になります。

でも嫌な人になる努力をやめることは、比較的簡単だと思いました。

嫌な人になる努力をやめれば、逆説的にいい人になるという構図が面白かったです。

3.幸せや欲求をオープンにする

じゃあ、どんな時に幸せを実感するかというと、何かと本気で向かい合った、その後なんじゃないでしょうか。

突然「ひゅんッ!」と通り過ぎた幸せを、その後ろ姿を見つめながら、噛み締めるように実感するものだと思います。(P.61)

私たちは、身を守るために欲望を隠そうとします。

欲望には「尻尾」のようなものがついていて、完全に隠すことが難しいのですが、現代を生きる私たちは、そのような「欲望の尻尾」すら完全に隠そうとします。

心のどこかでは「他者と関わりたい」「 フォローして仲良くなりたい」と思っていても、誰かに利用されたり、傷つけられたりすることを恐れています。

だから、欲望を否定し、抑え込み、外部から付け入る隙をなくそうとする。

そして、いつか誰かが声を掛けてきてくれるのを願っている。

でも、そんなに恐れることはありません。(P.151)

僕も自分の気持ちが相手に筒抜けになることで、不利になるのではないかと思うことはあります。

「知らないうちに自分のことが相手に知られている」というのが、ネットの怖さだと思います。

でも積極的に相手にコミットして気持ちを伝えた方が、結果的に自分のためになる。

恐怖や見栄を張る方が自分の首を絞めるのだと知りました。

「いいひと」戦略で学んだこと

僕がこの本で学んだことは、自分からアクションを起こすことの大切さ。

そして「いいひと戦略」で失敗している人を許すことです。

以前読んだオードリー・若林さんのエッセイで、「スタバでコーヒーを頼む人を白い目で見ない」といったエピソードがありました。

スタバでコーヒーを買う人を認める(否定しない)ことで、自分もスタバでコーヒーを買いやすくなる。

否定ではなく肯定していくことが、最終的に自分のためになるんだと思いました。

「いいひと」戦略のまとめ

今から10年以上前の本ですが、ネット社会の本質的なことが書かれていて参考になりました。

岡田さんや有名芸能人のレベルでは実践できませんが、自分のできる範囲で「いいひと」戦略をやってみたいです。

YouTube等で「いいひと」戦略をある程度知っている方も、復習として読んで損はないと思います。

紙の本はほとんど流通していないので、電子版をオススメします。

 

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