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「これからの人生をどう生きればいいのか…」
「仕事やキャリアで不安を抱えている…」
みなさんは仕事や生き方に、不安を抱えていませんか?
今回ご紹介する本には誰もが共感できる、”生き方の本質”が詰まっています。
読めばよりよく生きるヒントを知れますよ。
”調理場という戦場 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論”著斉須政雄
・基本情報
・この本を読もうと思った理由
・「調理場という戦場」で学んだこと
・「調理場という戦場」を読んで実践したこと
・「調理場という戦場 」のまとめ
基本情報
発売日: 2006.04.07
書誌情報
発行形態 :文庫
ページ数:296ページ
ISBN:9784344407718
大志を抱き、二十三歳で単身フランスに渡った著者が、夢に体当たりして掴み取ったものとは?
「早くゴールしないほうがいい」「効率のいい生き方をしていると、すり切れてしまう」。
激流のように過ぎゆく日々をくぐり抜けたからこそ出てくる、熱い言葉の数々。
料理人にとどまらず、働く全ての人に勇気を与えたロングセラー!
この本を読もうと思った理由
以前読んだ「佐久間宣行のずるい仕事術」で、著者の佐久間さんがこの本をオススメしていました。
どんな本なんだろうと興味を持ち、読んでみました。
「調理場という戦場」の名言
1.人生に近道はない
つまり、人生に近道はないということです。
まわり道をした人ほど多くのものを得て、滋養を含んだ人間性にたどりつく。これは、ぼくにとっての結論でもあります。(略)
若い時は早くゴールしたいと感じているでしょう それも、じれったいほどに。ぼくもかつてはそうでした。
でも、早くゴールしないほうがいいんです。ゴールについては、いい悪いがあるから。(P199)
結局、才能をどれだけ振りかざしてみても、あまり意味がないと思う。
才能はそれを操縦する生き方があってのものですし、生きる姿勢が多くのものを生むからです。(P205)
この本を読んで、”人生に近道はない”と考えさせられました。
今の世の中はスピードが速く、効率的に生きろと焦らされている気がします。
でもなにかを極めるには、それなりの時間がかかるんだと思いました。
人生を長い目で見て、自分のペースで努力する大切さを学びました。
2.成熟した大人のかっこよさ
例えば、仔牛のフォン(ダシ汁)を作ることと人生とは、とても似ていると思いました。 ソースを作る料理人の思いが、子を持つ親の優しさに重なるように感じた。 (P71)
東京には、妻と子どもと家財道具を抱えて帰りました。行きのフライトでのぼくは、身ひとつでやってきた。けれども、二度目に飛行機に乗る時には、ぼくの手に抱えるものはこんなにも増えている。(略)
同じ空を、ぜんぜん違う量の荷物を持って行き来する。「これが人生というものなのだろうか。不思議でおもしろいものだなぁ」(P193)
運命という名前の楽譜を手にしても、それぞれが独特の演奏をしますよね。演奏の価値は、それぞれからにじみ出てくる個性ひとつでガラッと変わる。
それを人は「かけがえのないもの」と呼ぶわけでして……調理場でも、ほんとうは人間の生き方から出るダシが、「いちばんおいしいもの」なのです。 (P268)
この本には、著者が年齢を重ねるなかで気づいたことが多く書かれています。
年を取ることはネガティブなイメージがありますが、人間的に成熟するともいえます。
今の自分が考えもしなかったことが、未来の自分には分かるかもしれない。
これから先の自分がどう変化していくのか楽しみになりました。
著者の言葉を胸にしまって、毎日を丁寧に生きようと思いました。
「調理場という戦場」を読んで実践したこと
・おごらず謙虚に生きる。
・楽な道や誘惑に負けず、日々を丁寧に過ごす。
・焦らずにコツコツと努力する。
・老いや自分の変化を楽しむ。
「調理場という戦場 」のまとめ
熟成したワインのような、心に沁みる本でした。
本棚に置いて、人生の節目に読み返したい1冊です。
今悩みを抱えている方、学生さんにオススメしたいです。