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今回ご紹介するのは、斉藤章佳さんの”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”です。
「小児性愛」という病――それは、愛ではない
目次
・基本情報
・この本を読もうと思ったわけ
・内容紹介
・この本で学んだこと
・まとめ
”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”の基本情報
出版年月日 2019/11/20
ISBN 9784893089267
判型・ページ数 4-6・288ページ
子どもが性暴力の被害者になる悲劇
150人を超える小児性犯罪者に関わってきた 著者が語る、加害者の心理とは?
”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”を読もうと思ったわけ
1つ目は以前斎藤さんの「盗撮をやめられない男たち」を読み、依存症について考えさせられたこと。
2つ目は、芸能界などで性加害のニュースが相次いでいること。
なぜこんなことが起きるのか、自分なりに勉強したくて読みました。
”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”の内容紹介
1.児童ポルノの影響の大きさ
小児性愛障害と診断された者たちは、生まれながらにして子どもへの性的嗜好を持っていたわけではなく、社会のなかでそれぞれ動機を学習し、身につけ、強化していきます。
児童ポルノはそのきっかけとなっている可能性がとても高いといえます。(P.120)
このように世界では、子どもへの性的嗜好を持つ者が児童ポルノに慣れ親しむほど、その関心をより強化する可能性が高いと明らかにされつつあります。
それと比べ、日本は完全に出遅れているといえます。(P.129)
2.男らしさを守るために、子どもを傷つける男たち
男性が優遇され女性が不利益を被るシーンが日常にあふれすぎているため、すっかり麻痺しているのだと思います。
男性が履かされている下駄が透明化しているのも、その現象を後押ししているでしょう。(略)
日本社会で男性として生きてきた人の目に映る光景と、女性として生きてきた人の目に映る光景は、大きく異なると思います。(P.248)
”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”で学んだこと
この本を読んで、小児性愛障害は社会の誤った価値観を学習することで強化されると知りました。
最も印象的だったのは、児童ポルノの影響の大きさです。
現在の法律では、成人向け漫画などで、登場人物の見た目がどんなに子どもらしくても、18歳未満と表記があれば、違法ではありません。
しかしたとえフィクションでも読者に不適切な価値観を植え付けるリスクがある、と著者は主張していました。
これ以上子どもへの性被害を増やさないために、個人や社会の価値観をアップデートしていくことが大切なんだと思いました。
”「小児性愛」という病――それは、愛ではない”のまとめ
誰もが加害者になる種を、心の中に持っています。
「自分はロリコンではないから関係ない」という人にこそ読んでほしいです。
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