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「先行きの見えない人生に不安を感じる…」
「何事も白黒はっきりさせないと気が済まない…」
そんなお悩みをお持ちの方にご紹介したい本があります。
それが「ネガティブ・ケイパビリティ 答えのでない事態に耐える力(著:帚木蓬生)」です。
この本を読むと、簡単に答えが出ない状態でも踏ん張れる強さを学べます。
ネガティブ・ケイパビリティ 答えのでない事態に耐える力
目次
・基本情報
・この本を読もうと思った理由
・「ネガティブ・ケイパビリティ~」を読んで学んだこと
・「ネガティブ・ケイパビリティ~」で気になったこと
・「ネガティブ・ケイパビリティ~」を読んで実践したこと
・「ネガティブ・ケイパビリティ~」のまとめ
基本情報
著者:帚木 蓬生 (ハハキギ・ホウセイ)
ISBN:9784022630582
発売日:2017年4月10日
四六判並製 264ページ 選書958
多くの受賞歴をもつ小説家であり、臨床40年の精神科医が悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことだ。
この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。
古くは詩人のキーツがシェイクスピアに備わっていると発見した「負の力」は、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見され、著者の臨床の現場で腑に落ちる治療を支えている。昨今は教育、医療、介護の現場でも注目されている。
セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係……
せっかちな見せかけの解決ではなく、共感の土台にある負の力がひらく、発展的な深い理解へ。
この本を読もうと思った理由
きっかけは、以前NHKの「クローズアップ現代」という番組で、ネガティブケイパビリティの特集回を見たことです。
その番組で、この本と著者の帚木(ははきぎ)さんのことを知り、興味を持ちました。
もう一つの理由は、最近趣味のピアノがなかなか上達しないことに悩んでいたからです。
練習のモチベーションを上げたいなと思い、この本を読もうと決めました。
「ネガティブ・ケイパビリティ~」を読んで学んだこと
1.ネガティブケイパビリティの重要性を学べた
ネガティブ ・ケイパビリティ(negative capability 負の能力もしくは陰性能力)とは、「どうにも答えの出ない、 どうにも対処しようのない事態に耐える能力」をさします。
あるいは、性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します。(P3)
また別の言葉では、以下のように表現されています。
運・鈍・根は、ネガティブ・ケイパビリティの別な表現と言っていいのです。(P194)
”鈍”とは、辛抱強さ。”根”とは、根気のことです。
この一文を読んで、私はハッとしました。
実は最近、すぐに答えが出ないとイライラしたり、答えが分からないことに過度なストレスに感じるなと自覚していました。
ネットで「すぐに実践できて効果が出るノウハウ」みたいなサイトもよく調べます。
でもこの本に「焦る必要はない」と言ってもらえた気がしました。
時間をかけて自力で理解しないと、本当の意味で自分の身にならないんだと学びました。
2.「いつかできるようになるだろう」と、気持ちが楽になった
物事は何とかしているうちに 何とかなり、早々と白か黒かの結論を出す必要がないのです。
薄暮のようなグレーゾーンを持ちこたえているうちに、東の空が明るくなるのに気がつくのです。(P120)
もう一つの<目薬>は、点眼薬のことではありません 。
「あなたの苦しい姿は、主治医 であるこの私がこの目でしかと見ています」ということです。(略)
ちゃんと見守っている眼があると、耐えられるものです。(P89)
私は子どもの頃から勉強や習い事で、「一度やってダメならもうダメだ」と諦めてしまう癖がありました。
でも自転車も逆上がりも、何度も練習しているうちに、ある日できるようになりました。
大人になった今、子どもの頃のあの感覚を思い出すことが大切だと思いました。
「ネガティブ・ケイパビリティ~」を読んで実践したこと
この本を読んで、思い通りにいかない状況を悲観するのではなく、楽しもうと思えました。
また「いつかできるようになるだろう」と気楽に考え、カリカリしたり、イライラしないように心掛けました。
「ネガティブ・ケイパビリティ~」のまとめ
この本を読んで「ネガティブケイパビリティって現代に一番大切な考え方だな」と痛感しました。
すぐに結果が出ないことにうろたえず、地道にコツコツ頑張っていこうと思えました。
ピアノのモチベーションも上がって、「自分は間違っていないんだ」と救われた気持ちになれました。
「頑張っているのになかなか結果が出ない」
と悩んでいる人の背中を押してくれる本です。